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国立がんセンターが「がんによる経済的負担は約2兆8,597億円で、そのうち、予防可能ながんの負担は約1兆240億円」という論文を発表した。
こういうと、予防効果で1兆円の経済損失を節約できるかのような印象を受ける。しかし、喫煙すれば必ず肺がんになるわけでなく、喫煙しなければ肺がんにならないわけでもない。予防で発生率を一定程度下げられるだけだ。そこで、「予防の費用対効果、予防対策の予算をいくらかければ結果的に予防可能ながんによる経済損失をいくら減らせるといった計算はできないのか」という質問をした。がん全体のトータルな値としてはWHOの試算があるが、エビデンスとしては弱いとのこと。今回の研究でデータがそろったので、さらにQOLをどう見積もるかなどのデータが集まれば、計算できるのではないかとのこと。将来の研究課題というところだ。
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