オミクロンへの効き同じでも 元々効果に疑問 モルヌピラビル
2021-12-05


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「モルヌピラビルは、オミクロン株でも効果が変わらないと期待できる」というのは正しいが、もともとどれぐらい効くのかに疑問符が付く。最終成績は中間報告の時ほど良くないとの発表があったが、死亡率に関しても有意差があるのかどうか。
 モルヌピラビルは核酸誘導体といい、AZTや帯状疱疹の特効薬アシクロビル、C型肝炎の特効薬などと同じで、弱い抗がん剤のようなもの。ウイルスから人間まで全生物に共通するRNA合成を妨げるので、基本、どんな生き物にとっても毒だ。で、構造式を見る限り、ウイルスに特化した飾り付けが少なく、細胞を殺さずに本当に効くのか????
 モルヌピラビルも元はインフル用に開発されたRNA合成酵素阻害剤。レムデシビル、アビガンもそうだが、抗ウイルス薬のプロたちは、やはり、そのウイルス専用に開発しないとダメなのではないかと言っている。一方、ファイザーのパクスロビドは、プロテアーゼ(たんぱく質を切る酵素)を阻害する薬だ。プロテアーゼはウイルスの種類によって切る対象のたんぱく質が違うため、阻害剤の構造も大きく違うので、流用は全く効かない。当然、パクスロビドは新型コロナウイルスに特化して開発された薬だろうう。

◆オミクロン株にも効果期待…承認申請のメルク製飲み薬、重症化リスク3割減 
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