インドの二重変異博士は適当なワイドショー専門家と似ている
2021-05-07


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インドの二重変異で有名なウイルス学者シャヒド・ジャミール博士。メディアにけっこうトンデモ理論な事を言っている。
「ジャミール博士は、E484QとL452Rは別の地域で蔓延し、どこかで合体した可能性があると述べた」
インフルであれば、A香港型(AH3N2型)とAソ連型(AHI1N1型)という2種類が同時感染し、細胞内で混じり合って、AH1N2型という混血児(新亜型)が生まれる事がある。鳥インフルエンザとヒトインフルエンザの両方に感染するブタの中でも起きると考えられている。スペイン風邪のようなパンデミックはこのような大変異(不連続変異)が原因だと言われている。このような事が容易なのは、インフルのRNAが8個に分かれているからだ。しかし、コロナのRNAはひとつながりだから「合体」には相同組み換えが必要。つまり、ジャミール博士は、2種類の変異株の同時感染でRNAの相同組み換えが起きたと言ってるということ。そりゃあ、教科書にはコロナは相同組み換えすると書いてはある。だとしても、相同組み換えで新変異株が生まれているとしたら大発見。もしそうなら、インフルのような大変異がしょっちゅうあることになり、一大事。極論を言えば、新型コロナウイルスとSARSウイルスに同時感染した人の中で、相同組み換えが起きて、全くワクチンの効かない新ウイルスが生まれるかもしれない。別系統の株でたまたま変異が被っただけではないか。これが本当なら大問題。これまで多くのウイルス研究者が、コロナが変異するのはRNA複製時の写し間違い、書き間違いが原因であり、コロナは校正機能があるからRNAウイルスとしては例外的に変異しにくいと説明してきた。しかし、ジャミール博士の主張するような相同組み換えによる大変異(不連続変異)が新型コロナで簡単、頻繁に起きるのであれば、そのような常識は全く通用しない。ウイルス学者の意見は否定的。日本のワイドショーによく出てくる目立ちたがり研究者の世迷い言に似てると思う。

◆コロナウイルス:インドで発見された「二重変異体ウイルス」
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◆もう頭痛が 今度はインドの三重県の変異株かい 変異種とかお馬鹿用語が消えたと思えば
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◆バカっぽい用語・二重変異 日本でも定着か
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◆インド二重変異株 頭の悪い人が書いてる感じで意味不明
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◆二重変異株、国内で5件確認 加藤官房長官、拡大防止を徹底
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◆ワクチンが効かない可能性も… インドで新型コロナウイルスの「三重変異株」が見つかる
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