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ここ数年、ノーベル医学生理学賞(または化学賞)の大本命に上がっているのが、ゲノム編集技術のシャルパンティエ、ダウドナの2人。一時の山中さんのiPS細胞並みに受賞間違いなしと言われてます。今年になるか、来年になるかは分からないが、予想が当たっても少しも自慢になりません。でも、3人目の予想が意外に当たりにくいと思います。
多くのマスメディアや予想サイトはアメリカ人のフェン・チャンを3人目に挙げてます。シャルパンティエ、ダウドナがCRISPR Cas9というゲノム編集技術を発表した翌年、これが人間の遺伝子編集にも使える事を2人よりちょっとだけ早く発表した研究者です。
しかし、この人選には問題があります。
そこで、私の予想は、もしも医学生理学賞ならば、タイトルは「ゲノム編集技術の開発」ではなく、「細菌の防御機構の発見と解明」(Discovery and elucidation of bacterial immune system)となり、3人目はこの発見の元になったダニスコという食品会社の研究者になるのではないか。最初に見つけて報告した石野良純・九州大教授に期待する声もありますが、見つけた後、その意味を解明する仕事に関わらなかったのが厳しい。いずれにせよ、バクテリアにも我々の獲得免疫と似た感染防御機構があるという発見をした流れの中で、貢献の大きい人物が選ばれるのではないかと。
もしも下馬評通りチャンだったら、その理由を読み込んでみるとしましょう。
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