市販のコロナ抗体検査,精度は「使えねえ」レベルな感じ
2020-04-22


キャプテン・スカーレットのようなヒーロー(一度コロナの手に落ちているので、コロナにやられない人)を効率的に探し出すには、抗体検査が必要。だが、国立感染症研究所の評価だと、すでに市販されている迅速簡易検出法は「使えねえ」感じだ。
 ウイルスに感染すると、まず、IgM(免疫グロブリンM)という抗体ができる。IgMは感染初期に現れ、比較的短期で消える。遅れて出てくるIgGが抗体の主役で、ウイルスと抗体が戦っている宴たけなわの頃。抗体の勝利で終わると、IgMは消えるが、IgGはウイルスがいなくなった後も、少しずつ減りながら、長期残留する。

ウイルスに感染の初期 IgMのみ
ウイルスと免疫戦闘中 IgMとIgG
ウイルス消失免疫勝利 IgGのみ

とまあ、理想的なモデルではこうなる。
感染研がPCR陽性確定患者の血清を使って調べたら、症状が出てから6日間は全然抗体が検出されない。IgMの検出がよくない(最終的に6割。IgGに先行しない)。
nが少ないとはいえ、このレベルの精度では投入しても混乱を呼ぶだけでは。
 抗体検査でどんな抗体を見ているかも重要だ。抗体にもいろいろあって、どんな抗体でも抗体さえあれば必ずウイルスを阻止できるわけではない。

<迅速簡易検出法(イムノクロマト法)による血中抗SARS-CoV-2抗体の評価>
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