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The carsのメインボーカル、リック・オケイサックが死んだ。日本ではあまり人気がないらしく、記事は新聞の片隅に小さく載っていた。個人的にはプリンスよりもモーリス・ホワイトよりも時代が終わった感がする。
で、リクエストしたPVを流してくれる店に久しぶりに行きたくなった。腹ごしらえのジンギスカンの後、行きつけの店に行くはずが、知人がその店のママと店にたまたまいた客をジンギスカンに呼んでしまっていっしょに呑んだため、行く所がなくなった。「PVを流してくれる店なんていくらでもありますよ」と初対面のその連れに言われ、閉店25分前に滑り込み。あわててジャックダニエルのロックを2杯のみ、DRIVEとyou might thinkをリクエストした。MAGICはなくて、なぜオリビアのMAGICがかかったが。
ベースのオールがボーカルを取ったDRIVE(作詞作曲はリック)のPVで、リックが後に3人目の妻になるスーパーモデル、ポーリーナ・ポリツィコヴァ(当時19)と喧嘩しているシーンが印象的。それにしても、最近モニター画面を撮ってもちゃんと映るのは何故だろう? 昔は走査線が出るので、よほどのプロでないと画面写真は撮れなかった。雑誌や広告もはめ込みが多かったものだ。
昔、CARSを知らないイギリス人に「そのyou might thinkってどんな歌?」と聞かれ、「今の言葉で言うとファンキーなストーカーだ」と説明した。リックは元々針金が服着たみたいな体形だが、PVのヒロインの部屋でハンガーラックに下がってるし、ハエになって飛んできてヒロインの鼻にとまろうとした瞬間、指ではじかれるし、歯医者が口の中を覗くとリックがドリルで歯に穴を開けてるし。写真立ての中でツーショットしてるボーイフレンドを写真の外に突き飛ばし、隣に並んだり。
当時はまだ、ストーカーという概念が日本にはなかった。アメリカでもそんなに明確な意識がなされていなかったのではないか。ストーカーの概念が明確に日本に輸入されたのはトム・キャリーのケーブル・ガイからではないか。
you might thinkのそういうシーンをイギリス人に説明したら、「セレブなミュージシャンはスノッブなヤツが多いが、そうやって自分を笑い者にできる感覚はいいね」と言っていた。
ところで、Tonight She ComesのPVを初めて見た時、思ったのがアイシャドーメイクをしたリックって、性別も民族も超えて、晩年の白川由美(二谷友里恵の母、二谷英明の妻)に似ている。
けっこうカバーされているDRIVEだけど、CARSと言ってもディズニーしか知らない人が多く、ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーの記憶物傑作「50回目のファーストキス」でレゲエ調に流れている曲だと説明したら、なんとなく分かったかと。
英語は目的語が最後に来るので、歌の時系列で訳そうとすると難しい。You can't go on と thinking nothing's wrongが分かれた別文だと思っている誤訳も多いし。
英語は目的語が最後に来るので、歌の時系列で訳そうとすると難しい。You can't go on と thinking nothing's wrongが分かれた別文だと思っている誤訳も多いし。
DRIVE
誰が君に告げるんだろう? もう遅すぎるって
誰が君に告げるんだろう? 物事はそんなに大したことないって
このまま続けるなんてできやしない 悪い事なんて何も起きてないと思い込もうとしても
今夜、誰が君を送っていくのかい?
誰が君を拾ってくれるの? 君が落ちている時
誰が応えてくれるの? 君が呼んだ時
誰が目を止めるの? 君の夢に
誰が耳をふさぐの? 君が叫んでいる時
このままなんてできないよ 間違いなんか何もないと自分をだまし続けるなんて
今夜、誰が君を送っていくのかい?
誰が君を支えるの? 君が震えている時
誰がそばにいてくれるの? 君がくじけている時
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